絵は一年で上達できるのか?初心者が意識すべきポイントを徹底解説!

こんにちは!

絵描きの安田雄輝です┌|∵|┘

 

今回は絵の初心者が

「一年で上達することは可能なのか?」ということについて解説していきます!

結論から言ってしまえば

一年間継続して努力を積み重ねていくことができれば大きく上達することができます!

が、当然その為には「継続して」努力する必要があります。

人間この継続するというのが本当に難しいんですよね~(;^_^A

僕も勉強、ダイエットなどなど様々なことで挫折を繰り返してきました・・

勉強やダイエットはある程度するべきことも明確だけれども、絵はこれという正解が無いだけに余計に努力し続けるのが難しいジャンルだと思います。

初心者の方は特に

そもそも何から始めたらいいの??
って感じですよね。

今回の記事では、

・継続をする為の秘訣
・効果的な練習方法
・より効果を発揮する為のポイント

などについてじ~くり解説していきますので、どうか最後までお付き合いください♬

絵を一年で上達させるには①最初はとにかく「楽しむ」ことに全集中!

冒頭でも描きましたが、成果を出すために一番大切なことは継続をしていくことです!

では継続をする為に大切なことってなんでしょうか?

僕はとにもかくにもまず一番大切なのは「絵を描くのって楽しい!!」という気持ちだと思います。

いきなりマインド的なな話になってしまいますが、何事も楽しいという気持ち無しには続かないし、大きな効果も期待できません。

特に絵を描き始めのころは描きたいものをうまく描けないし、理想とする完成度と自分の描けるもののギャップに苦しむ場面も多いです。

また、人の絵と比べてしまったり人からの評価が気になったりして自分の絵を恥ずかしく思ってしまう方もいます。

それによって絵を描くこと自体が嫌になってしまうというパターンも多いのではないでしょうか。

僕はこれって本当に勿体ないことだと思うんですよね・・・。

初心者が思ったとおりに描けないのは当たり前のことなんですけどね(´;ω;`)

ですので初心者の方はいきなり難しい知識や技術を習得しようとはせずに、

・絵を描くという行為そのものをいかに楽しむか?
・絵のどのような部分に楽しみを感じるのか?

という部分を追求すべきだと思います!

自分の中の「楽しい」を確立せずに技術の向上だけを求めてしまうと、いつか壁にぶち当たった時に

あれ?自分はなんのために絵を描いてるんだっけ・・?
となってしまい最悪絵を描くことを辞めてしまうこともあるでしょう。

とても悲しいことです。

技術や知識は後からいくらでも習得できます!

初心者の内に自分の中で絵を描く楽しさを積み重ねておけば、それは今後のお絵描き人生においてとても大きな宝物になるはずです。

まずはいっぱい絵を楽しみましょう♬

 

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下記記事では手軽に楽しく描けるデフォルメイラストの描き方を紹介しております♪

デフォルメイラストの描き方お伝えします!いつでも手軽に簡単に♬5つのポイント!

絵を一年で上達させるには②模写には二種類ある?

『鍼灸院ぱんだの家』 アクリル絵の具、画用紙ではもう少し具体的な話に移っていきます。

絵の練習はまず楽しいことが大切とお伝えしましたが、どんな練習が楽しい練習方法なのでしょうか?

個人的には模写をおすすめします。

模写は見本となる絵や写真を見ながら、できる限り見本と同じになるように描く練習方法です。

見本がある為、0からなにかを描くより難易度は下がるのでとても始めやすいです。

特に漫画やアニメの絵などは描くべき線や色が整理されているので写真よりも真似て描きやすいはずです。

自分の大好きなキャラクターや作家さんの絵をそっくりに描けるようになるととっても楽しいですよ♬

そして模写には実は二種類の目的があります。

①モチーフの形を正確に捉える力を養うための模写
②元絵の良いところを吸収する為の模写

の二つです。

どちらを目的とするかによって模写の時に意識するポイントが変わります。

やることは同じでもやりながら意識するポイントが変わるわけですね。

模写に限らず絵の練習をする上でどのような意識をもってやるかは非常に重要です。

目的意識の無い練習は練習ではなくただの作業になってしまいますからね。

それぞれの模写について意識するポイントを説明していきます。

①形を捉える力を養う為の模写

初心者の内は一つ目の『形を捉える力を養う為の模写』をじっくり行うことをおすすめします。

どんなに時間がかかっても良いし、何回修正しても良いのでできる限り元絵を再現できるようにじっくり描きましょう。

それを繰り返していくと、モチーフと描いている絵を見比べる力、全体のバランスのとり方や線の引き方など様々な基礎的要素が身についてきます。

②元絵の良いところ吸収する為の模写

慣れてきて「ある程度元絵のとおりに描くことができるな」と感じるようになったら二つ目『元絵の良いところ吸収する為の模写』をやってみると良いと思います。

元絵を描き移すという作業は一緒なのですが、少しだけ描いている最中の意識を変えます。

形を正確に写し取ることよりも、

・なんでこの部分はこんな形に見えるのかな?
・なんでこの部分に影ができるのかな?
・この部分の模様素敵だなあ~♡

などなど色々と考えながら模写します。

綺麗に写し取ることが目的ではないので、そこまで慎重に描く必要はありません

その分上記のように様々な部分に疑問・関心を持ち絵の良いところを最大限インプットする気持ちで描きましょう!

これを繰り返していくと、「元絵がどのような発想のもとに描かれているのか」「なぜ魅力的に感じるのか「自分自身がどのような趣味趣向を持っているのか?」という、一段階深い部分を吸収することができます。

やればやるだけ自分の中の引き出しが増えていくと思いますので是非トライしてみてください♪

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下記記事ではより具体的な模写のやり方について解説しております♪

イラスト初心者必見♪『模写』ってどうやるの?具体的なやり方を徹底解説

絵を一年で上達させるには③「練習→本番」ではなく「本番→練習」で描いていこう!

初心者の方ほど「基礎練習」が大切なのではないか?という思い持っていると思います。

しかし最も大切なことは基礎練習よりも「どんな絵を描きたいか?どんな絵を描くのか?」です!

決して基礎を疎かにして良いというわけではないのですが、前述したとおり目的意識の無い練習は面白くないですし、あまり効果を発揮しません。

また一言に基礎と言っても幅が広すぎます。

形を正確に捉える力も基礎と言えるし、描きたい絵のジャンルによっては解剖学やパースの知識、色彩の知識なども基礎と言えるかもしれません。

それら全てをまんべんなく備えてからオリジナル作品制作に取り組むとなったら一体何年かかるでしょうか。

またこれら全てのスキルがどんなジャンルのイラストにも必ず共通して必要と言えるでしょうか?

やれることは多いに越したことはないと思います。

が、使う必要があまり無い能力を習得する為に、時間や労力、お金を消費してしまうのはあまりおすすめできません。

そもそも絵の練習に終わりはないし、何年練習しようと基礎が完璧に備わるなんていいうことは無いんですね。

なので繰り返しになりますが、一番大切なことは自分が「何を描きたいのか」「どのように描きたいのか」をまず明確にすることです。

そこからそれを描く為には「どのようなスキルが必要なのか?」を考え、「必要なスキルを身につけるにはどのような練習が効果的なのか」を導き出します。

このように目標から逆算して考えるようにすると、今やるべきことを見失わずに済みます。

今の自分の状況やレベルによってもやるべき練習方法は変わってくるかもしれません。

もし自分で考えられない場合は周りの絵がうまい人に客観的なアドバイスをしてもらうのも良いでしょう♬

目的もわからずデッサン等をするのではなく、常に考えて実行、改善を繰り返していきましょう♪

絵を一年で上達させるには④伸び悩みを感じたなら

『お疲れサンタ』 アクリル絵の具、イラストボード

色々と注意ポイントを書きましたが、実際のところ初心者の方は何をやってもある程度は上達することができます。

絵の描き始めは伸びしろしかないので、描く度に新たな発見がありどんどんうまくなることができると思います。

しかし、上達するにつれて段々と成長スピードが落ちてくるはずです。

練習量と成長度合いが比例しなくなってくるんですね。

人によってはこの段階に入った時にスランプと感じてしまうことがあります。

成長が感じられないと描いてても面白くないし、なかなかモチベーションが上がらないですよね(;´・ω・)

なので中~上級者になってきたあたりから、絵の技術だけでなく、練習を継続的に行う為のモチベーションのコントロールもできると良いですね!

モチベーションの低下を防ぐ為には下記を意識すると良いと思います。

①「成長」ではなく一日一日の「変化」を意識する
②変化した点を毎日記録する
③知識と技術をバランスよく伸ばす

順番に解説していきます。

①「成長」ではなく一日一日の「変化」を意識する

人は自分の成長を実感できると達成感を覚え、更なる成長を求めモチベーションが向上します。

・・がこの「成長」というものには通常ある程度の時間がかかるんですよね。

ジャンルや内容にもよると思いますが「一万時間の法則」というものがあったりもします。

人が何かを習得するにはその為の習練が一万時間必要とされるという説です。

ポジティブな意味で使われたりもする説なのですが、個人的には

一万時間って・・う~んまあまあ面倒くさいなぁ・・

と思ってしまいます(;^_^A

聞いた瞬間はやる気の出る話だと思うのですが、実際には一万時間という途方もない時間を目標に掲げてモチベーションを保ち続けるのはとても大変なことだと思います。

また、大きな目標を掲げすぎると失敗した時に自己嫌悪に陥り、むしろ余計に継続する気が無くなってしまいます(身に覚えがある方も多いのではないでしょうか)

ですので大事なポイントは「成長」という大きな目標を意識するのではなく、昨日と比べて具体的に「変化」した点にフォーカスを当てていくということです。

絵がうまくなったかどうか?などのふわっとした内容ではなく、もっと具体的に「目の描き方のポイントを一つだけ覚えた!」とか「パースの知識が一つだけ増えた!」など小さなことで良いので具体的な内容を意識するとgoodです♪

「絵がうまくなる」というのはある日突然何かの能力が開花したりするわけではなく、このような一日ごとの変化の積み重ねによって、できることが増えていくことだと思います。

僕も毎日この意識を持って絵を描き続けています。

今日からでも良いので、一緒に「一日一つ」を積み上げていきましょう♪

②変化した点を毎日記録する

前述した一日ごとの変化はなにかしら記録をつけると良いですね!

と言ってもこれも張り切ってしっかりした記録にしすぎると途中で挫折してしまいます。

誰かに公開する為のものではないので自分だけがわかるように、むしろわかりやすいよう箇条書きでポイントのみ書くと良いと思います。

人間というのは自分で思っている以上に頭の中で考えていることというのはすぐに忘れてしまいますし、意外と自分の考えを整理できていません。

しっかり目に見える形で記録に残しておくと、自身の中で積みあがっているものをハッキリと自覚できるようになります。

また、記録があることによってできるようになったことだけでなく、現状できていないことも明確になります。

現状が明確に把握できれば、今取り組むべき練習がなんなのかも判断しやすくなります。

絵は練習の量も大事ですが、常に「目指すべきゴール」→「現状把握」→「ゴールと現状のギャップ(課題点)の分析」→「ギャップを埋める為の練習」を意識して、目的意識を見失わないようにしていきましょう!

③知識と技術をバランスよく伸ばす

意外と疎かにしてしまいがちな点ですが、知識量と技術力のバランスが悪いことによってスランプに陥ってしまうパターンもあります。

スランプが起きる原因の一つとして、物を見る能力が成長しているのにも関わらず、その能力に技術力が追い付いていないということが挙げられます。

そして物を見る力というのは実は知識の有無に大きく左右されるものなんですね。

知識があることによって今まで意識すらしなかったような視点で物を見れるようになる為です。

・・が、目だけ肥えてしまい技術力とのギャップが生まれてしまうと、自分の中で「描きたい」「描ける」と思っている内容と実際に描き起こすことができるものの差が大きくなってしまいます。

そうすると、

なんかよくわからんけど、調子悪いな・・

と漠然と感じてしまうわけですね。

ですので、知識を入れることは決して悪いことではないですが、やはり絵は実際に描いてなんぼです!!

知識だけでなく、実際に手を動かして技術力も高めていきましょう!

「知識を入れる」→「新しく覚えた知識を実際に描いて練習」という形で、知識を増やすことと技術力を高めることワンセットで行っていくことが一番理想的ですね♪

絵を一年で上達させるには⑤まとめ

今回は絵を一年で上達させる為の方法について解説していきました。

大まかな内容のおさらいです。

【①まず一番大切なのは継続】
・その為には「楽しい!」と感じられる練習が大切
・初心者におすすめな楽しい練習方法は模写!

 

【②模写には二種類ある】
 ・形を正確に捉える為の模写(始めはこちらを重点的にやることがおすすめ)
 ・元絵の良いところの分析や、アイデアを吸収する為の模写

 

【③「練習→本番」ではなく「本番→練習」で描いていく】
・一番大切なのは「なにが描きたいか」「どのように描きたいか」
・無理やり基礎を固めようとするのではなく、目的から逆算して練習方法を考える

 

【④伸び悩みを感じたら】
・「成長」ではなく、一日ごとの小さな「変化」を意識する
・「変化」を記録する
・知識と技術をバランスよく伸ばす

絵の描き始めで一番大切なのは冒頭でお伝えしたとおり、

「絵を描くのって楽しい!」

ていう気持ちだと思います。

もちろん常に楽しい気持ちを持っていなければならないというわけではありません。

ある一定以上のレベルに達しようとするならば、途中であまり楽しくない練習も必要だったり、好きだからこそ苦しい思いをすることもあると思います。

しかし、だからこそ描き始めのうちに楽しいという気持ちをしっかり実感しておく必要があるんですね。

その原体験や初期衝動やあるからこそ、練習が辛くて投げ出しそうになってしまう時なども頑張れるのだと思います。

まずは肩の力を抜いて思う存分絵という表現方法を楽しんでいきましょう♪

それでは今回の記事はここまでです!

皆様、本日も良きお絵描きライフを♬

 

安田┌|∵|┘