こんにちは!
絵描きの安田 雄輝です♬└[∵┌]
突然ですが、みなさん絵を描いていると
こんな風に考えてしまうことってありませんか??
僕は絵の専門学校に通っていたのですが、クラスの中でも絵がかなり下手な方でした。
周りの上手な人を見ては、いつも自分の才能に対して不安な気持ちを抱いていましたよYO・・(‘ω’)
今はとっても楽しく絵を描けているのですが、当時そのような考えに捉われてしまっていたのは、「絵の才能とはなんぞや?」ということをあまり深く考えていなかったからだと思います。
漠然とした認識で「才能」というものを捉え、人と比較をし、漠然とした不安を抱えていました。
絵に限らず不安の源というのはわからない・理解が足りないというところから来るのだと思います。
そこで今回の記事では、
『絵の才能とはなにか?絵は才能が無いと描けないのか?』
ということについて堀り下げいきたいと思います!!(^^♪
【絵に才能は必要か?】才能とは何か?
まずそもそも「才能」という言葉は何を意味するのでしょう?
辞書で調べてみると
物事を巧みになしうる生まれつきの能力。
というような意味が出てきます。
『才能』という言葉自体は結構ざっくりとした意味合いなんですね。
だからこそ色々な場面で使うことができる反面、人によって異なった認識で捉えられてしまう言葉なのかもしれません。
そこで絵における才能とはどのようなのタイプがあるのか大まかに3つに分類してみました。
それぞれタイプごとに長所・短所も解説していきたいと思います。
どうか最後までお付き合いください♬
【絵に才能は必要か?】天才型
一般的に『才能がある』と認識されるのはこのタイプではないかと思います。
既存の理論や論理体系から学ぶのではなく、自身の感性で様々な発見をし独自の方法論を見つけていくことができます。
興味を持っているものに対してとことん没頭し、練習に対しても「努力している」という感覚はあまりありません。
好きなことを夢中でやっている中で自然と発見や成長があります。
特殊なタイプに思われるかもしれませんが、実は子供のころってみんなこれに近い感覚をもっていたのではないでしょうか。
理屈から学ぶのではなく、自分が興味を持ったことに没頭し自然と理解が深まっていく感覚。
好きだった作品のキャラクター名や設定とかって、テスト勉強みたいに「細かく暗記しよう!」と思って覚えたりはしなかったですよね?
子供のころの興味のあるものに対しての記憶力って凄まじいものがあったと思います。
天才型の人というのは子供の頃のように興味の対象へ没頭し、己の感性でひたすら追求し続けられる人なのではないかと思います。
天才型の長所
なんといっても成長の速さが最大の長所となります。
普通だと苦になるような練習でも、興味のあることであれば楽しみながら取り組めるのでどんどん上達していくことができます。
天才型の短所
短所は自分が上達してきた理由・プロセスを言語化しづらいということです。
既成の理論ではなく、独自の感覚・感性によって能力を高めていくタイプであるが故、それを言語化するというは非常に難しいんですね(思考の言語化・体系化という別の才能が必要になってくる)
よく言われる
「名プレイヤーが必ずしも名監督になれるわけではない」
というのもこのような理由からだと思います。
【絵に才能は必要か?】努力型
続いて努力型です。
こちらは理論や既にある論理体系から学び、技術や知識を高めていくタイプです。
このタイプが絵描きの中で最も多いのではないでしょうか。
なぜかというと今はこれまでにないほど、努力によって知識や技術を習得やすい環境が整っている時代だからです。
本やネットなどで、先人達が習得してきた技術やノウハウを存分に学ぶことができます。
ですので、
今の時代、絵というものは天才型の人だけが上達できるというものではない!
ということです。
成長速度に差こそあれ、努力次第でいくらでも上達できるはずです。
努力型の長所
『努力ができる』というのも立派な才能です!
努力型の人というのは既存の体系化された理論を軸に学んでいく為、実力に安定感があります。
また、自分が「楽しい」と思えることでなくても地道に学び続けることができるので、できることの幅もどんどん広がっていくことでしょう。
これは自分の興味の範囲だけで上達してきた人では持ちえない立派な長所と言えます。
また既存の理論を元に学んでいる為、成長プロセスを言語化しやすいという長所もあります。
努力型の人の話というのは共感も得やすく理解もしやすい為、今まで培ってきたものを他者に伝えていく能力を高めていけるのも努力型の特徴です。
努力型の短所
すでにある理論を元に技術を高めていく為、能力や個性は平均化しやすくなります。
しかしこれはあくまで「しやすい」というだけで必ずそうなるというわけではありません。
能力値は努力の量で特化させることができますし、個性も既にある理論の掛け合わせで作りだすことができます(というより0から全く新しい価値を生み出すということの方が少ないと思います)
そういった意味でも努力型というのは、自分の努力次第で自分に足りない部分を適切に補っていくことができる為、最も柔軟性に富んだタイプとも言えますね!
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【絵に才能は必要か?】表現力重視型
このタイプは最初の2タイプとは毛色が異なります。
最初の2タイプはあくまで『絵を上達させていく』ということを軸とした分類でしたが、表現力重視型というのはそもそも必ずしも絵がうまくある必要は無いと考えるタイプです。
大事なのは自分が『表現したいもの』であって、絵のうまさというのは表現をする為の手段に過ぎない・必ず必要なものではないという考え方ですね。
本来絵というのはなにかを表現する為の手段の一つなので、この考え方は何ら問題無いわけです。
しかし、多くの絵描きさんが
『絵は向上心をもって技術向上に励まなければならない』
という考えに捉われてしまっているのではないでしょうか。
僕はこれは固定概念だし、非常に堅苦しい考え方だなぁと思います。
多くの人がこの考えによって自分の絵と人の絵を比べ、自己肯定感を下げてしまっているようにも思えます(学生時代の自分がまさにそうでした)
そもそも絵というのは「こうあらねばならない」という決まりごとが無い自由なもののはずです。
ですので表現重視型というのはある意味最も純粋に絵という表現方法と向き合っているタイプと言えるのかもしれませんね!
表現重視型の長所
表現重視型は絵の上手さや既存の理論に捉われていない為、今まで世に出ていなかった新しい価値を生み出す可能性を秘めていると言えます。
変に型にはまろうとせずに自身の表現欲求に忠実につき進んでいくことによって、個性的であったり味わいのある作品を生み出すことができるでしょう!
表現重視型の短所
一方で表現重視型は作品も方法論も独自の価値観によって作り出しているものである為、天才型同様、自身の方法論を他者に伝えることは難しいです。
また、作品自体も「上手さ」を基準としていない分、大衆に向けて良さを伝えるのはややハードルが上がります。
絵の上手さというのは作品の良し悪しを判断する上で絶対的な基準ではないものの、万人にわかりやすく魅力を伝える為の強力な武器であることは確かです。
さらに言うと技術が足りていないと、無意識の内に「自分が描けるもの」の中でアイデアを発想する癖がついてしまうこともあります。
「無意志のうちに」というのが怖いところですね・・
技術に捉われずに自由に描いていたはずが、いつの間にか技術不足によって発想が狭まっていたということがあり得ます。
ですので、技術に捉われずに絵を描くことは決して悪いことではありませんが、
「自分は本当に表現したいものを表現しきれているのか?」
「その為に必要な技術を身につける努力を怠っていないか?」
ということは常に自問自答していったほうがより自由な発想で表現力を高めていけるようになると思います。
【絵に才能は必要か?】まとめ
今回のまとめです↓
・才能=物事を巧みになしうる生まれつきの能力のこと。
・大まかに3つのパターンに分類することができる
既存の理論や体系ではなく、自身の感覚によって方法論を確立していく長所:成長速度が速い
短所:自身の培ってきたもの言語化するのは難しい
既存の理論や体系を学び、技術や知識を高めていくタイプ
長所:安定感がある。ノウハウを言語化出来るため他者へ共有することもできる
短所:能力や個性が平均化しやすい
絵の上手さよりも『なにを表現したいか』を重視するタイプ長所:世の中に対して新しい価値を提供できる可能性を秘めている
短所:『自分が描けるもの』の中でしか発想ができなくなる可能性がある
どのタイプにも長所・短所はある為、どのタイプだから絵が描ける・描けないというわけではないことがわかるかと思います。
大切なことは自分はどのような特徴を持っていて、どのような長所・短所があるのか?を把握することです。
その上で
・長所を伸ばすのか?
・短所を補うのか?
・その為には何をしていくべきなのか?
ということを考えながら練習していきましょう!
例えば僕の場合で言うと、自分は表現重視型であると思っているのですが、それを自覚するようになってからだいぶ技術に対するコンプレックスは無くなりました。
技術よりも自分が表現したいものを追求して、個性を思う存分発揮していこう!と吹っ切れたわけですね。
一方である時から表現の幅が狭くなっていることにも気づき、自分が今まで描いたことが無いものも積極的に練習して技術を磨くことも行うようになりました。
このように自分を客観視して、それに伴うやるべきことを考えていけば『絵の才能の有無』という漠然とした不安やコンプレックスは消えているはずです。
絵は他者に見せる表現物であると同時に、常に自分自身との闘いです!
世の中で才能なんて呼ばれているものは気にせず、自分なりのやり方で成長を目指していきましょう!!!!🔥🔥🔥
最後はちょっと暑苦しい締めになってしまいましたが以上で今回の記事は終了です(笑)
それでは皆様本日も良きお絵描きライフをー♬└[∵┌]
安田 雄輝
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